動画「接着剤硬化後のはがれやすさを比較」について

更新日: 技術コラム

この動画ではコーティングをしていないステンレス板(SUS304)と撥液性に優れるコーティング「JCコート P」を施したステンレス板に硬化前のエポキシ系接着剤を塗付し、硬化させ、そのはがしやすさを比較しています。

エポキシ系接着剤とは、エポキシ樹脂が含まれる主剤と硬化剤を混合して使用する接着剤です。強力な粘着力を持ち、幅広い用途で使用され、金属の接着にも向いています。

完全に硬化してしまった接着剤は溶剤で拭き取っても取れません。物理的に力を加えるか、長時間溶剤に漬けて柔らかくしてから削ぎ落す方法をとらないといけません。

今回は物理的に力をかける方法を試しています。コーティング無しの板とJCコート P を施した板に接着剤を垂らし、カチカチになるまで硬化させました。その硬化した接着剤を基材と同じ素材のSUS片で削ぎ落してみました。

コーティング無しの板では何度チャレンジしてもびくともしません。(動画には映っていませんが、その後SUS片で削ぎ落すのは諦め、基材の板が変形する位大きく何度も曲げることでやっと取れました。)

一方、JCコート P を施した板では少し力をかけるだけで簡単に削ぎ落すことができました。薄く残った部分も溶剤を使用することなく、ペーパー拭き取りのみでキレイに落ちます。

なぜ簡単に落ちるのか?JCコート P を施した板は弊社の独自工法により撥液機能が付与されています。エポキシ系接着剤も例外ではなく、硬化する際に板の上で接着剤がはじかれた状態で固まっているのです。よって、ほとんど力を入れることなく削ぎ落すことができたのです。ということは、硬化する前のベタベタの状態でもキレイに拭き取ることもできるのです。(詳しくは動画「接着剤ふき取り比較」にて)

接着剤使用工程での汚れ防止・洗浄性向上にJCコート P を是非お役立てください。