動画「PETフィルム 防曇性比較」について
更新日:
技術コラム
この動画では一枚のPETフィルムの右半分にのみ、親液性に優れた弊社独自のコーティング「JCコート PW」を施したものを用意しています。このフィルムに湯気をあて、その曇り具合を比較しました。
親液性とはこれまでに説明した撥液性とは全く逆の性質です。親液性というのは液体になじみやすいという意味です。例えば、撥液性を持つものに水滴を垂らすと、基材が水をはじいてコロコロとした水玉になります。対して、親液性を持つものに水滴を垂らすと、水と基材がよくなじむので水玉にならず、薄く広がっていきます。
上記の特性を踏まえたうえで、フィルムに湯気をあててみましょう。左側コーティング無しのフィルムでは付着した湯気が無数の水玉となり、真っ白に曇っていきます。
一方、右側の親液コーティングを施したフィルムは曇りません。水が薄く広がっていき透明度を保っています。よく見るとフィルムの向こう側のビーカーが滲んで見える程度です。
実はこの防曇性比較実験、想定以上に効果が出てしまい、社内で「コーティング有りが透明すぎて何も無いように見える」との声が続出し、撮り直しになってしまいました。そこで急遽、画面に収まるようフィルムを小さくカットし、四方にテープを貼り付け、一枚のフィルムであることを強調しました。また、撮影の際にわざと手を映り込ませることでフィルムの存在をアピールしました。防曇性向上と親水性コーティングの相性がとても良いことが分かった実験となりました。
自動車のバックカメラや防犯カメラの曇り防止にJCコート PW を是非お役立てください。流路での液体流動性向上にもおススメです。